サッカーは全世界で楽しまれているスポーツですが、地域によって特色も違っています。ヨーロッパではシステム化された守備をするのが特徴といえるでしょう。南米の個人技を優先するのに対して集団で守備をしてカウンターを狙うというのがヨーロッパサッカーの特徴的なところです。
こうした地域の違いは選手の技術的なところにもよりますが、根付いていく環境というものもあると考えられます。ヨーロッパでは多くのファンを抱えていて負けるということが何よりも最悪なので、まず負けないということが最優先で物事が決まっていくことがあります。システム化された守備もまず相手に点を入れさせないということが大前提で、隙があればカウンターを狙うという考え方によるものです。
そのため、選手は集団として自分の役割を果たすことが最優先されていて、自分が自由に出来る範囲は少なくなってきます。守備の役割の人がなかなか攻撃に参加したりすることは出来なくなります。点差が付けば別ですが、サッカーではほとんどの試合が接戦になるので、まず自分の役割を理解して、それを実践することが選手には求められることになります。そして、それが出来た選手が評価されることになっています。
世界から常に熱い注目を注がれてるヨーロッパのサッカーリーグ。ビッグチームとスタープレイヤーが数多くいるクラブはメディアが頻繁に取り上げています。彼らビッグネームは資金力があるチームばかりで移籍金も高値で取引きに応じれる財政で毎年スタープレイヤーが移籍を繰り返してます。サッカーをする環境が整っていて、マッサージ室・選手別の個室ルーム・広いグランド・完璧なメディカルチームなど、まさにサッカーをするためだけに環境が用意されています。
こんなに恵まれたチームはヨーロッパの国でも限られています。ビッグクラブはクラブスタジアムも10万人レベルの収容人数に対して同じリーグのクラブでは、知名度が浸透していないチームや結果がついてこないチームは、クラブスタジアムも数千人程度で、選手自らがボールを用意したり、ポールを用意したりしています。
この環境の違いはやはり結果を出し続けているチームかそうでないかの違いです。活躍し続けているチームは他クラブの選手も熱望しますし、ユニフォームの収益や広告スポンサー料もつきます。ビッグクラブを夢見て今日も決して恵まれてはいないけど、地道に試合を重ねています。またオーナーの手腕も如実に出てくるのがクラブ経営なのです。