イングランドやドイツ、イタリア、スペインなどといった西ヨーロッパの国々で行われているサッカーのクラブリーグは、8月に始まって翌年5月に終わるスケジュールを採用しており、この開催形態は「秋春制」と呼ばれています。これに対して、日本や韓国、中国、アメリカなど、西ヨーロッパ以外の北半球の国々のクラブリーグは3月に開幕して、11月までに全試合が終了する「春秋制」と呼ばれるスケジュールが採用されています。

秋春制を採用すると、特にタフさが要求される夏場の試合を回避できるほか、FIFA主催大会にクラブチームやナショナルチームが出場する際に、シーズンの試合を中断させずに済み、試合日程を組みやすくなるメリットがあり、春秋制にすると冬期間の試合の開催を回避することによって、寒冷地が本拠地となっているチームに対して日程面で配慮する必要がなくなるといったメリットがあります。2種類のシーズンのスケジュールのどちらが良いかは長年の間議論の対象となっており、サッカー関係者やファンの間でも意見が分かれています。

日本の場合、Jリーグを秋春制へ移行するかどうかの議論が主催団体で続けられてきていますが、未だに結論が得られていません。日本ではJSL(日本サッカーリーグ)時代に1985年度から1991年度で秋春制を採用してましたが、Jリーグに移行後は今日までずっと春秋制で開催されています。

サッカーヨーロッパの審判

サッカーはピッチにいる主審、タッチラインでオフサイドラインを見ている副審が二人、そして補助的な役割を担っている第4の審判がいます。この4人で試合をジャッジしていて、フェアな試合になるように試合をコントロールしています。サッカーはこのジャッジのレベルで大きく内容が変わってしまいます。もし、誤審でPKが与えられたり、退場者が出てしまうと試合は簡単に壊れてしまいます。

なので、この審判のレベルが非常に大事なのです。Jリーグとヨーロッパのリーグを比較すると、やはりヨーロッパの審判の方がレベルが高いです。しっかりとした教育を受けていて、知識、経験共に非常に豊富です。サッカーは人間がジャッジをするスポーツなので、必ずミスが起きます。そのミスの可能性を限りなくゼロにするために、今は新しい制度が導入されています。

有名なものはゴールラインテクノロジーです。ゴールラインテクノロジーは、ボールがゴールラインを超えると主審の時計に振動がなるようなシステムになっています。このゴールラインテクノロジーのおかげで、本当はゴールラインを割っているのに、ゴールが取り消されるということがなくなりました。さらに、フリーキックの際も主審がスプレーで蹴る位置を決めています。